CPUの熱を排気ダクトで直接外部へ Episode I - Revenge of the SiS.

最終更新日: 01-Oct-2005

外装を着けると内部に熱がこもって使えないMicroATXケースがここにある。

装備しているEnhance製 PS3仕様 150W ATX電源の排気ファンが非力で、これによる筐体内の換気はまったく期待できないことが熱こもりの原因だが、それでもCPUの熱を直接外部へ放出する排気口さえ設ければ、使えるようになるのではないかと常々考えていた。

このたび実際にやってみたところ、試作ダクトの現状でも低速ファン1個でなんとかなったのでまとめておく。

筐体内部

Endeavor MT-3000Aについて

label
1999-2000頃の製品。外形寸法(幅×奥行き×高さ)181×340×383 仕様詳細→Epson Direct

穴あけ処理後の排気ファン&ダクト取り付け状態

front back side
このケースはPS3タイプのATX電源のみ使用可な短い奥行きが特徴。標準サイズのPS2タイプは入らない困ったちゃん。当時の安価なメーカー機にはよくあったよね、こんなの。

開けた排気口

frame_back circle
画像はM/Bベースを取り外した穴あけ後の様子、および切り抜き片。
φ78mmの穴あけひとつに要した時間は、φ2.5mmドリルと金工用糸鋸と半丸ヤスリを使用して丸一日。

排気ファンとヒートシンクの位置関係

duct03 duct04 duct09
使用するM/Bに合わせて排気口をあけたので、ファンとヒートシンクの位置関係はとてもシンプル。

ヒートシンクの吸気側

duct08 duct07 duct06
このM/BとCPUとヒートシンクのセットはこれまで別のPCケースに入れていたもので、80mmファンをサイズ変換アダプタ経由で取り付けて、吸出し状態で使用していた。排気ダクトにはこのファンをそのまま使いまわす。今回、ノースチップやVRM部に気流が生じることを期待して、エアインテークカバーよろしく厚紙を配してみた。しかし、その効果の程は不明。

排気ダクト

duct01 duct02
玄人指向 GbE-PCIの薄手のダンボール箱を素材に試作。『頼子だ割ったパーツ』(箱の裏書の誤植...笑)です。
接着剤はボンド木工用が使いやすい。くっつくまでの間は、弱い粘着テープで仮止めしておくことを推奨。

使用温度状況

排気ダクトのファン:□80mm 2200rpm/12V

  • 負荷100%(1.83GHz/1.45V) CPU 65℃(室温+35℃)
  • 負荷なし(1.00GHz/1.10V) CPU 45℃(室温+15℃)
測定結果:
動作条件室温HDDM/BCPU備考
外装なし負荷100%30℃43℃45℃61℃Prime95 Torture 30分(1.83GHz/1.45V 固定)
外装付 負荷100%30℃42℃43℃65℃Prime95 Torture 30分(1.83GHz/1.45V 固定)
外装付 アイドル30℃40℃42℃45℃通常状態(1.00GHz/1.10V ~)
  • 室温はOMRONデジタル温度計、HDDとM/Bのセンサー読み取りはEVERESTを使用
  • 外装を着けるとM/Bの温度が気持ち下がるのは、筐体内部のエアフローが改善されるからだろうか。
機器構成:
Windows 2000 SP4
PCCHIPS M863G V1.5A(改)
AMD Athlon XP1700+ (Thoroughbred B), L5[3,2]=close, L3=6x, L6=12x
DDR333 512MB x2
Matrox Millennium G550
Intel i82540EM GbE
Maxtor 160GB HDD, TEAC CD-RW

試してみた感想

がんばって穴を開けた甲斐があったよ。ちと熱いけど、とりあえず使えるようになった。

風量の多いファンを使って筐体内の温度を、高性能なヒートシンクを使って高負荷時のCPU温度を、それぞれもっと下げることができるかもしれないね。

次はダクトを他の材質で作り直したいところ。
やる気にさせてくれた Fab51に感謝します。→PC静音化@Fab51

後日談

どうやらこのMicroATXケースは Enlight EN-7150との名称で、他にSFX電源を搭載した仕様も存在していたらしい。
 ...今回穴あけたところに電源付けて排気してるし。うーん、そうきたか。

M/Bの説明

M863G
SpecificationPCCHIPS M863G V1.5A
FormfactorMicroATX
ChipsetSiS741GX + 963L
BIOSAMIBIOS Ver.8
CPUK7 Socket 462
(改)は、SVIDピン直結改造を施した PowerNow! M/B。使用記

[01-Oct-2005] CoreVR回路の定数を変更して、1.00GHz/0.90Vで動作検証中。今のところ問題なし。